特集TERASOLUNAのグローバル展開をレポート

vol.2 グローバル・デリバリ・モデル確立に向けたTERASOLUNAの活用

掲載日:2011年8月11日

TERASOLUNAとグローバル・デリバリ・モデル

開発手順や開発環境の整備 には、システム開発のトータルソリューションであるTERASOLUNA が使われています。国際的なデファクトスタンダードがベースとなっていることにより、海外の会社が利用しやすく共通化を図ることが可能なうえ、TERASOLUNA開発手順は、地域特性に合わせて柔軟にカスタマイズできるためです。

本特集では、TERASOLUNAの開発手順・開発環境が、実際にどのように海外で活用されているのか、試行適用が既に始まっている東南アジア地域の取り組みを例に紹介します。

東南アジア地域のシステム開発の特徴

東南アジア地域

東南アジア地域には、日系現地法人の拠点が多くあります。日系現地法人のシステム開発では、現地独自オペレーションのシステム化に対するニーズが高く、小規模ながらカスタマイズされたシステムを短期間で構築することが求められます。そのため、このような小規模の短期開発ニーズ(開発期間3〜6ヶ月程度、50KStep程度)に対応できることが、東南アジア地域のシステム開発手順や開発環境を整備するにあたって重要な点といえます。

小規模アプリケーション向け開発手順「TERASOLUNA SS」の策定

TERASOLUNA開発手順 は顧客の要件に応じて個別にシステムを構築する、いわゆるカスタムアプリケーション開発に多く適用され、日本国内では官公庁や金融機関等の品質を要求される大規模システムへの導入実績が多数あります。そのため、この高い品質要求を満たすために、TERASOLUNA開発手順 では、219のタスクと412種類の設計書等の成果物を規定しています。

しかし、東南アジア地域では、開発のコストやスピードを優先し、致命的なバグは許されないものの日本ほどの高品質を求めないといった、システムへの要求の違いがあります。そのため、東南アジア地域の顧客が求めるQCDのバランスに合わせた開発手順として、TERASOLUNA開発手順 をベースに、「TERASOLUNA development methodology for Small Scale application(TERASOLUNA SS)」の策定が行われました。

「TERASOLUNA SS」では、TERASOLUNA開発手順 をベースに、タスクの統廃合等を実施し、タスクを約半数、成果物については約4分の1まで軽量化しました。ただし、タスクが減っても、求められる品質を満たし安定した開発を進められるよう、Vモデル(※1)のコンセプトはそのままに、必要な網羅率に応じた「過不足ない」テストを実施できる工夫などを随所に盛り込んでいます。

※1:Vモデル
システム開発の手法の一種。V字型に表される概念図の左側はシステムの仕様を記述していく流れを示し、右側はテストの流れを示している。それぞれの同じ高さの部分は開発の詳細さのレベルを表している。

開発環境の共通化と英語化対応

小規模の短期開発を考慮してカスタマイズした開発手順に対し、フレームワーク や 開発ツール  等の開発環境は海外拠点でもそのまま利用できます。それは、TERASOLUNAの開発環境が小規模開発にも汎用的に利用でき、開発者に馴染み深いSpringフレームワークやEclipseなどの国際的にデファクトスタンダード技術をベースにしているためです。

さらに、効率的な導入を図るため、今回の「TERASOLUNA SS」策定と合わせて、TERASOLUNA開発環境の英語化対応を行っています。これにより、「TERASOLUNA SS」とTERASOLUNA開発環境が、東南アジア地域のグループ会社で共通的に利用する「標準」として正式に採用されました。

このように、日本国内と共通した フレームワーク や 開発ツール を利用することで、これまで日本国内の開発で蓄積した業務処理部品やコード生成等の自動化ツールを海外拠点でも活用することができ、スクラッチ開発でありながら短期開発を実現することが可能となっています。

開発プロセスと開発環境

東南アジア地域のGDM拠点の確立に向けて

「TERASOLUNA SS」は、マレーシアでの第1回試行適用が既に完了し、そこからのフィードバックを得て、現在はベトナムにて2回目の試行適用を行っています。並行して、海外での開発をサポートするための体制の整備も進め、今後は他の東南アジア地域へ普及展開していく予定です。こういった開発手順や開発環境の整備を通して、東南アジア地域を今後のNTTデータのGDMの主要な拠点のひとつとしていくことを目指しています。

次回の特集では、この「TERASOLUNA SS」の詳細や、実際に適用した効果について紹介していく予定ですので、ぜひご期待ください。

目次:「グローバル展開におけるTERASOLUNAの取り組み」



特集TERASOLUNAのグローバル展開をレポートvol.2 グローバル・デリバリ・モデル確立に向けたTERASOLUNAの活用|お知らせ|TERASOLUNA

特集TERASOLUNAのグローバル展開をレポート

vol.2 グローバル・デリバリ・モデル確立に向けたTERASOLUNAの活用

掲載日:2011年8月11日

TERASOLUNAとグローバル・デリバリ・モデル

開発手順や開発環境の整備 には、システム開発のトータルソリューションであるTERASOLUNA が使われています。国際的なデファクトスタンダードがベースとなっていることにより、海外の会社が利用しやすく共通化を図ることが可能なうえ、TERASOLUNA開発手順は、地域特性に合わせて柔軟にカスタマイズできるためです。

本特集では、TERASOLUNAの開発手順・開発環境が、実際にどのように海外で活用されているのか、試行適用が既に始まっている東南アジア地域の取り組みを例に紹介します。

東南アジア地域のシステム開発の特徴

東南アジア地域

東南アジア地域には、日系現地法人の拠点が多くあります。日系現地法人のシステム開発では、現地独自オペレーションのシステム化に対するニーズが高く、小規模ながらカスタマイズされたシステムを短期間で構築することが求められます。そのため、このような小規模の短期開発ニーズ(開発期間3〜6ヶ月程度、50KStep程度)に対応できることが、東南アジア地域のシステム開発手順や開発環境を整備するにあたって重要な点といえます。

小規模アプリケーション向け開発手順「TERASOLUNA SS」の策定

TERASOLUNA開発手順 は顧客の要件に応じて個別にシステムを構築する、いわゆるカスタムアプリケーション開発に多く適用され、日本国内では官公庁や金融機関等の品質を要求される大規模システムへの導入実績が多数あります。そのため、この高い品質要求を満たすために、TERASOLUNA開発手順 では、219のタスクと412種類の設計書等の成果物を規定しています。

しかし、東南アジア地域では、開発のコストやスピードを優先し、致命的なバグは許されないものの日本ほどの高品質を求めないといった、システムへの要求の違いがあります。そのため、東南アジア地域の顧客が求めるQCDのバランスに合わせた開発手順として、TERASOLUNA開発手順 をベースに、「TERASOLUNA development methodology for Small Scale application(TERASOLUNA SS)」の策定が行われました。

「TERASOLUNA SS」では、TERASOLUNA開発手順 をベースに、タスクの統廃合等を実施し、タスクを約半数、成果物については約4分の1まで軽量化しました。ただし、タスクが減っても、求められる品質を満たし安定した開発を進められるよう、Vモデル(※1)のコンセプトはそのままに、必要な網羅率に応じた「過不足ない」テストを実施できる工夫などを随所に盛り込んでいます。

※1:Vモデル
システム開発の手法の一種。V字型に表される概念図の左側はシステムの仕様を記述していく流れを示し、右側はテストの流れを示している。それぞれの同じ高さの部分は開発の詳細さのレベルを表している。

開発環境の共通化と英語化対応

小規模の短期開発を考慮してカスタマイズした開発手順に対し、フレームワーク や 開発ツール  等の開発環境は海外拠点でもそのまま利用できます。それは、TERASOLUNAの開発環境が小規模開発にも汎用的に利用でき、開発者に馴染み深いSpringフレームワークやEclipseなどの国際的にデファクトスタンダード技術をベースにしているためです。

さらに、効率的な導入を図るため、今回の「TERASOLUNA SS」策定と合わせて、TERASOLUNA開発環境の英語化対応を行っています。これにより、「TERASOLUNA SS」とTERASOLUNA開発環境が、東南アジア地域のグループ会社で共通的に利用する「標準」として正式に採用されました。

このように、日本国内と共通した フレームワーク や 開発ツール を利用することで、これまで日本国内の開発で蓄積した業務処理部品やコード生成等の自動化ツールを海外拠点でも活用することができ、スクラッチ開発でありながら短期開発を実現することが可能となっています。

開発プロセスと開発環境

東南アジア地域のGDM拠点の確立に向けて

「TERASOLUNA SS」は、マレーシアでの第1回試行適用が既に完了し、そこからのフィードバックを得て、現在はベトナムにて2回目の試行適用を行っています。並行して、海外での開発をサポートするための体制の整備も進め、今後は他の東南アジア地域へ普及展開していく予定です。こういった開発手順や開発環境の整備を通して、東南アジア地域を今後のNTTデータのGDMの主要な拠点のひとつとしていくことを目指しています。

次回の特集では、この「TERASOLUNA SS」の詳細や、実際に適用した効果について紹介していく予定ですので、ぜひご期待ください。

目次:「グローバル展開におけるTERASOLUNAの取り組み」