グローバルリソース

世界中のNTTデータグループのシステム開発を牽引

NTTデータは、当社グループがめざすべき開発の姿を「TERASOLUNA」として実現し展開することで、NTTデータグループのシステム開発を牽引しています。
世界中の拠点に保有する優秀な人材を有効活用するため、海外拠点でも共通的に利用するメソドロジやプロダクトとしてTERASOLUNAを展開しています。このことにより、世界中のどの地域においても、お客様の要求に応じたシステム構築を実現し、ITシステムのグローバル展開をサポートします。

海外の優秀な技術者の確保

NTTデータは、世界各国に保有する豊富なリソースと技術・ソリューションを、お客様の要件に合わせて最適かつ効率的に活用するグローバル・デリバリ・モデル(GDM)を確立しています。
NTTデータグループの海外拠点は、2011年12月末時点で、35カ国・地域、135都市、約26,700人体制となり、拠点間の連携も進んでいます。
特にTERASOLUNAを活用できる技術者が豊富なのが中国で、TERASOLUNA標準手順並びにフレームワークを利用して開発ができる人材を認定する「TERASOLUNA認定試験」に合格した技術者も、400名以上います。

世界に広がるTERASOLUNA拠点

世界に広がるTERASOLUNA拠点

インド

インドでは、2009年度にTERASOLUNAラボを立ち上げて以来、TERASOLUNA IDE、TERASOLUNA RACTESを中心としたTERASOLUNAの開発ツールを共同で開発しています。
これにより、グローバルスタンダードや技術トレンドへの対応を可能とし、世界の開発拠点で共通して利用できるツールを開発しています。
また、英語圏での案件にはTERASOLUNAラボのメンバが対応するなど、TERASOLUNAの開発そのものに関わるコアエンジニアによるTERASOLUNA適用支援体制が整っています。

中国

中国でのオフショア開発でTERASOLUNAを利用するケースが増えており、2011年度だけで適用プロジェクト数は約40件になります。
現地会社向けの教育体制が整備済みで、特に最近は、TERASOLUNA ViSCを始めとした開発自動化ツールの教育を日本と中国で強力に推進しています。現地講師が中国各社に対して研修を実施していることもあり、TERASOLUNAの利用が定着しつつあります。

東南アジア

東南アジアでは、タイ、ベトナム、マレーシアにおいてTERASOLUNAの適用数が増加しています。低コストでもきちんとしたシステム開発を求める現地の日系企業様向けプロジェクトが多いのが特徴です。
また、東南アジアの地域特性に合わせて標準手順を軽量化したTERASOLUNA SS(TERASOLUNA development methodology for Small Scale application)を整備したことで、東南アジア地域のグループ会社で共通的に利用する「標準」として、TERASOLUNAが正式に採用されています。

世界規模での利用を可能とするプロダクト

NTTグループのグローバルリソースを活用したGDMを実現するため、システム開発で用いる技術要素である「標準手順」「開発環境(フレームワーク・開発ツール)」は、グローバル化が進んでいます。TERASOLUNAのプロダクトは、世界共通のプロダクトとして普及しているため、世界中の拠点との協業が可能です。

グローバル化と言っても、単にプロダクト自体の言語を現地化するだけではありません。現地の文化や求められるシステムレベルを考慮したローカル手順を策定し、併せて展開しています。各プロダクトを利用した際の手順や管理方法、品質基準等の関連情報を、現地特性に合わせてカスタマイズしてから併せて展開することで、各地域で利用しやすい環境を整えています。
たとえば、東南アジア向けに策定したTERASOLUNA SSは、小規模で短期の開発が多い現地特性に合わせて、日本向けであるTERASOLUNA標準手順をカスタマイズしたものです。作業量を大幅に削減し、タスク数は約半分、成果物は約1/4になっています。

お知らせ vol.2 グローバル・デリバリ・モデル確立に向けたTERASOLUNAの活用

海外での利用が進む開発ツール「TERASOLUNA ViSC」
TERASOLUNA ViSCは、日本語と英語の自然言語で記載された設計書を生成できる点が評価され、オフショア案件をはじめとした海外案件で、多数採用されています。
TERASOLUNA ViSC専用の言語で設計情報を入力すると、日本語もしくは英語の設計書が自動生成されます。そのため、言語能力に関係なく優秀な開発者が確保でき、コミュニケーショントラブルも減少します。